脚本家
脚本家はシナリオライターとも呼ばれ、映画、TVドラマ、アニメ等のシナリオ(脚本)を書くことが専門である。
脚本家は、一人で仕事をするイメージであるが、実際はチームを組んで新作の脚本を書いたり、漫画や小説等の原作をもとにドラマ化したり映画化するための脚本を執筆することもある。
脚本家が書くシナリオは、「セリフ」と「ト書き」(場面設定や俳優の動きなどを指示する文章、効果音)によって構成されるため、頭の中にシーンを描きながら視聴者や観客といった「見る者」の視点に立って脚本を組み立てる想像力が要求される。
また、演出家や俳優は脚本家が書いたシナリオをベースに演出・演技を行うため、「見せる者」の視点も必要である。
さらには脚本家の創作によるオリジナルシナリオでは脚本の技能だけでなく、小説家並みの豊かな創作力が要求される。一方、オリジナルシナリオではなく、原作に基づく場合でも、すでに原作に対する読者のイメージを崩さないように、逆に読者の期待に応える鋭い洞察力が必要である。
サウンドマン
サウンドマン(録音技師)とは、映画やテレビ番組の撮影のとき、役者のセリフや出演者の対話、そして周囲の音を録音する人のことをいう。
サウンドマン(録音技師)の仕事の内容は、ブームと呼ばれる長い棒の先に付けたマイクをカメラのフレームに入らないギリギリの近さで、俳優に近づけて台詞を拾うという作業から始める。そして、撮影後にアフレコ(アフターレコーディング)と呼ばれる台詞の再録音・整音を行う。
また、映像の編集に合わせて、台詞や音の編集や削除なども行う。サウンドマン(録音技師)には、優れた聴覚と音の感覚に加えて、長いポールを支え続ける体力も要求される。
撮影監督
撮影監督とは、映像を撮影するだけの映像カメラマンとはちがって、主に映画を専門とするカメラマンのことである。
撮影監督の仕事は、脚本のイメージ通りにより詳細にフィルムに映像として撮影することだが、カメラ操作だけでなく、撮影の際の立ち位置やアングル、構図などの決定権を持つ。
さらに照明担当や美術スタッフと協力しながら色彩調整や光の強弱も決定して行く。映画専門のカメラマンだけに、撮影監督に要求されるテクニックと知識レベルは、かなり高度なものと言える。