映画監督
日本の映画監督は、映画の製作現場においてすべての作業の指揮をとる。つまり、映画のテーマ、ストーリー展開、台詞、俳優の起用、演技や小道具、セットデザイン、はては衣装やロケーションまで、準備段階から完成に至るまで、映画の内容すべてに決定権を持つ。
具体的には、スタッフと映像化する画面イメージを絵コンテで作成したり、ロケ地ではカメラのポジションやカメラワークを細かく指示したり、主役やヒロインの出演俳優たちに細かい動作や表情などの演技指導を行う。
日本の映画監督には、そうしたオールマイティな監督が多い。さらには個性的で魅力ある映像を作り出す特別な才能が必要であることと、数多くのスタッフ、キャストたちを統率して指導するリーダーシップ力が不可欠。
アマチュアで自主制作映画を製作し映画監督としての才能を開花させる人も多い。映画に対する強い情熱と人々を感動させる独特の技術力、そして制作資金さえあれば、立派に映画監督としてデビューすることも可能。
アマチュアの映画を対象としたコンペティション、コンテスト等は映画監督の登竜門として有名で受賞を目指すアマチュア監督が多いようである。
映画字幕翻訳家
映画字幕翻訳家とは、日本で公開される洋画のセリフやナレーションを翻訳して、日本語による字幕をつける専門家。単に英語が得意というだけでなく、外国語によるセリフの時間内にきっちり収まるよう意訳したり、わかりやすく解釈できる翻訳力が要求される。
一般的に人間が文字を読むスピードは1秒間に4文字程度といわれ、縦書きの字幕は1行10文字程度、横書きでも2行26文字が限界とされる。
こうした時間及び字数による制限内で、いかなる外国語でも正確でわかりやすく翻訳しなければならず、日本語文章力までも要求される職業である。
映画字幕翻訳家になるためには、高いTOEICスコアや英検などの資格があるほうがたしかに有利であるが、正確にわかりやすく翻訳することができる語学力があれば、この仕事に就くことは可能である。
まずは、映画翻訳の専門学校に入学して字幕翻訳の基礎を学び、字幕翻訳制作会社や映画配給会社など、映画字幕の翻訳スタッフを募集している会社に就職・転職するのが一般的。