映画館①
みなさんは現在日本に「映画館」があるかご存知でしょうか。
2017年12月末現在のデータでは約3500近くの映画館があります。この数字を聞いてどのように感じますでしょうか?多い?少ない?
実は映画館のピーク時は今から約60年前でなんと今の倍以上の7500近くの映画館がありました。
その後急激に数を減らし1990年代半ばには約1700近くまで減少しました。
つまりピーク時からは半分くらいの数ですが、20年暗い前と比較すると倍近くに増えているというのが現状です。
映画館は多くの人が楽しめるレジャーの1つであり2013年のレジャー白書では余興に行う事の第4位にあげられ、4,090万にもの人が1年に1回は映画館に足を運んでいるという結果がでています。
では日本の映画館の歴史を少し紹介します。日本で初めて映画が公開されたのは1896年(明治29年)だったと言われています。当時は今みたいにまだ映画を上映するような専用施設はありませんので、演劇を行う劇場などに機材を設置して演芸や歌などの実演をはさみながら上映するのが一般的だったと言われています。
日本で初めて出来た映画館は東京浅草にある「浅草電気館」で1903年に開館されました。
その後映画が普及してくると「日活・松竹・東宝」といった今ではお馴染みに映画会社が誕生してきました。
その各社が専属のスター俳優やスター女優を抱えて主演映画を制作していき、それに伴い各社が専属の映画館を持つようになりました。
戦後の日本では映画は日本人にとって最も人気のある娯楽の1つになり、先に述べたようにピーク時には7,500近くもの映画館が全国にありました。
しかしその後各家庭にテレビが普及した事や映画俳優が軒並みテレビに進出したりした事で映画館離れが急速に進んでしまい、1993年にはピーク時の約1/5にまで減ってしまいました。