解像度
ピクセル(pixel)という最小単位の「点」がいくつ集まったものか、が解像度である。
640x480という表記は横に640個、縦が480個の点で表示されるので、ピクセル数は307,200。この動画を1280×1024のモニタでフルスクリーンにすると画質が荒くなる。
解像度が高いほど精細な描写が可能になるが、ファイルサイズも比例して大きくなる。
精細さをDVDと比較すればデジタルハイヴィジョンやフルハイヴィジョンの差は歴然である。
デジタルハイヴィジョンはDVD画質の4.5倍、フルハイヴィジョンに至ってはDVD画質の6倍、デジタルハイヴィジョンの1.3倍の画質になる。
デジタルハイヴィジョンやフルハイヴィジョン対応のテレビで通常のDVDを再生すると画質の粗さが目立ち、逆に解像度が1920×1080以下のテレビでブルーレイを再生しても画質の精細さを100%引き出すことはできない。
動画ファイルを作成する際は、素材となる動画の解像度や動画を見る環境、保存するメディアなどを考慮する必要がある。
ビットレート
ビットレートは1秒間に送受信するデータ量を表しており、単位は「bps」または「kbps」。
単純にビットレートが高ければ1秒間に多くの情報を送ることができ、その結果として描写の精細さが向上し高画質になる。
ただし、ビットレートの値が高くなれば、比例してファイルサイズが大きくなる。
DVDプレーヤーで再生可能なDVD-Video形式で動画を保存する場合、解像度を720 x480にすれば音声で320kbps使用したとして、動画のビットレートは4000kbps程度になる。
DVD-Video形式での最高画質は9800kbps(9.8Mbps)だが、このビットレートでは1時間程度の動画しか保存できない。
ハイヴィジョン(地デジ)の最高ビットレートは15000kbps(15Mbps)、BD-Videoの最高ビットレートは54000kbps (54Mbps)。
MPEG4 AVCコーデックを採用しているフルHD仕様の最新デジタルビデオカメラでは、最高画質での録画は解像度が1920×1080で、ビットレートは25000kbps(25Mbps)になっている。この仕様で1時間30分ほどの録画ファイルは16GB(公表値)になる。
画質・音質とファイルサイズは比例するため、それらを踏まえてビットレートは決定すべきだが、実際には可変ビットレートや2Pass可変ビットレートを使用するため、ファイルサイズの予測は難しくなる。